一流の仕事

昨日、県の産業振興課にある相談をしに行った。

今、僕には一つの夢がある。

それは、南相馬市をはじめ、浜通りの子供達に一流の音楽家の演奏を聴かせたい
というものです。

放射能汚染によって窮屈な生活を強いられている子供達に音楽という楽しみと
癒しの時間を与えたいという事ももちろんあります。

それ以上に大事なのは「一流」の人達がどんな仕事をするのか、自分の目で見て
聞いて欲しいのです。

以前にも書きましたが、日本フィルハーモニーの演奏会に行った時に、その演奏も
さることながら演奏家の集中力の凄さに感銘を受けました。
一流のする人の仕事から学べる事はたくさんあります。
二流の仕事しか見たことがない人は一流にはなれません。
たとえ仕事内容が違っても一流の仕事には相通じる物があります。

そこで日本フィルハーモニーに南相馬市などに来てもらって年4回の演奏会を開き、
そして子供達を東京の大ホールの本物の演奏にも招待しようという計画を立てて
協力を得るために産業振興課に足を運んだのです。

担当の方に一通りの説明を終えて、返ってきた言葉にびっくりしました。
「子供達に音楽を聞かせることが地域振興にどうつながるの?」

???

子供達の感性や社会性を育てていくことが地域の未来につながっていく事すら
わからないのでしょうか?
事務的な回答しかできず、子供達の事を思いやる気持ちさえも簡単に打ち消してくれる
その姿勢にも腹が立ってきます。

以前、子供達を喜ばせたくて、日本フィルハーモニーを南相馬市に呼ぼうとして
市役所に掛け合った所、「それがどう市にどう役立つのか」「お金がないからできない」
とか後ろ向きの言葉しか返ってきませんでした。

お役人さんには共通して想像力が欠けているのでしょうか?
画一的な仕事に慣れてしまうと、見えるべきものも見えなくなってしまうのか・・・。
恐らく一流の音楽家の演奏にも触れたことがないんだと思います。

担当の方にもっとイメージしやすいように、もう一度計画書を練って出すつもりです。
もしも県の理解を得られずに助成金を得ることができなければ、この計画はとん挫
してしまうのでしょうか?
いえいえ、子供達に一流の音楽家の仕事に触れさせる夢をあきらめるわけにはいきません。

どんな事をしてでも実現させたいと思います。

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