子供と携帯電話

WHOより携帯の電磁波に発がんリスクの疑いがあると発表されました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110601-00000672-reu-int

携帯電話と脳腫瘍の関係性については今までに幾つか実験が行われているのですが、有害を示す結果と無害を示す結果双方出ているため、結論は保留の状態になっていました。ユタ大学のオム・ガンジー博士が 「人体に吸収される携帯電磁波のエネルギー量が大人と子供で どう違うか」を調査したところ、五歳児の脳は携帯電磁波の熱を大人の4倍以上も多く吸収し、 五歳児の目は11倍以上も吸収してしまうことがわかっています。よって、「危険性」が確定していなくても欧州では「予防的措置」を取り、「念のため」子供達にはなるべく携帯電話を使わせないようにする勧告を出してきました。

子供の携帯電話使用禁止を勧告している国々http://blogs.yahoo.co.jp/ht_sue/14709211.html

ところが日本はずっと「安全です」と言い続けてきました。まだ「安全」という確証が得られる前にです。これは今回の原発事故にも同じ姿勢が見られます。基本的に日本は 大企業の利益 > 国民の健康・利益 で動いてきています。この姿勢だけはずっと変わっていません。もしも携帯電話を「安全」なものと思い、子供の頃から使い続けていたらどうなるのでしょうか?携帯電話の電磁波も「直ちに健康への影響は無い」のは間違いないでしょう。ところが、問題は10年後20年後です。大人になってから脳腫瘍になる人が急増する可能性があります。逆に「危険な可能性もあるので、みなさん注意して使ってください」とか「念のため子供はなるべく使用を控えてください」と国が勧告を出せば国民は携帯電話の使用時間を短くすると思います。今となっては便利なものですから、それを「使わない」のではなく、「被害が減るように使う」ようにすればいいだけです。ただ、「安全」と思い込んでしまえば、その方法すら知りえないことになります。

2008年にピッツバーグ大学が出した携帯電話を安全に使うための10か条を紹介します。

1.児童には緊急時以外携帯電話を使用させない。
  胎児や児童の発達中の器官は、電磁場に影響を受ける可能性が高い
2.携帯電話を使う際、できるだけ身体から離して使う。
  スピーカーフォンやBluetoothヘッドセットを使えば、
  磁場の影響は100分の1以下となる
3.他人を電磁場にさらさないよう、公共の場での使用を避ける
4.常に身体に接触した状態で持ち歩かない。
  枕の下や枕元に置かない
5.持ち歩くときはキーパッド部分を身体側に向け、
  背面を外にする
6.携帯電話で長話をしない
7.通話の際、携帯電話を当てる側を定期的に切り替える。
  相手が電話を取るまで耳から遠ざけておく
8.電波が弱い場所、また車や電車での移動時には使わない。
  携帯端末が繰り返し新しいアンテナに接続しようとするため、
  電磁場が強くなる
9.通話よりテキストメッセージやメールを使う
10.SAR値(Specific Absorption Rate。人体に吸収される電磁波の
  量を表す値)の低い携帯端末を選ぶ

もしもお子さんが携帯電話を長時間使っているようでしたら、また、携帯電話の購入をせがまれているようでしたら、「『体に悪い』から使っちゃダメ!」と言ってあげてください。節約にもなりますから。

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